初版 ぼく語辞典

【観光】リガ最古の公園「ヴィエストゥラ公園」(秋)

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中心市街地から歩いて簡単に行けるけど、ちょっとだけ離れている公園・「ヴィエストゥラ公園(Viestura park)」。
秋の晴れた日に散歩をしていたら、無音でグァグァーと鳴かれたような気がして、ついついカメラをむけてしまいました。アヒルの群れです。
 
なぜか体が半分のアヒルの像たち。
取り立てて特別な装飾があるわけではないけれど、こうして片面のみのアヒルが4匹もいると、妙な存在感があります。
 

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お尻の方から

まるで、ふくよかな胴体がある側とない側で、別の空間のよう。
ずっと眺めていると、だんだんと日常感覚から離れた不思議な気持ちが湧き上がってくるような。当たり前とそうではないことの狭間にいるようです。

 

この公園、後から調べてみると実はリガで1番古い公園とのこと。
始めて作られたのは、ロシア帝国領時代の1711年。
街中の静かな公園にはなんと、300年以上もの歴史がありました。
さらにラトビア文化の華である「歌と踊りの祭典」の第1回開催地でもありました。なんとなんと!
 
簡単な流れを説明すると、
1711年   ロシア皇帝・ピョートル1世の命により建設。ロシア皇帝はここを夏の避暑地として選び過ごした。
1841年  リガ市のものとなり、地元住人向けの劇やコンサートなどのイベントが開かれるようになる。
1873年  第1回歌と踊りの祭典が開催
1936年  凱旋門建設
1973年  ラトビア歌と踊りの祭典100周年を記念した一連の彫刻が設置
 
そして今日、公園では多くの住民がその日常を過ごしています。
散歩をしたり、ベンチで休んだり。
テニスをプレイしに来たり、ある人は彫刻を見ていたり。
水辺には本物のアヒルも住んでいます。

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今日植えられているニレの樹は、ピョートル大帝が植えたものから数えて3代目。
歴史は今も静かに、どっしりと生きているようです。
今日も公園では、300年前からのいつも通りの日々が流れて続けています。
 
 

場所はこちら!
天気が良い日は、にぎやかな中心市街地から逃れて、ふらりと足を運んでみるのもおすすめです。
 
では、Ata!