Labdien~
現在リガ市内の大学に通う僕は、学生寮生活を送っています。
寮の入り口からバスが走る道に出るまでの間には、一本の歩道が伸びています。
そしてそこで、彼らは、あるいは彼女らは生活しているわけです。
バスから降りて徒歩3分、寮へと戻るための帰路。
今日も彼らはおりました。
猫ですね。
今日も仲良し3匹揃っております。
あっちを見たり、こっちを見たり。
眺めていると、ゆるゆるとした気分にさせてもらえます。
狛犬のような綺麗な姿勢。
コタツの無い国では、冬の猫は一体どこで丸くなるのでしょうか。
ゆるゆるとした気持ちで寮に戻ると、受付のお兄さんが真顔で話しかけてきた。
「Hey, 君さっきそこの通りで猫の写真撮ってたよね?」
うわ、なんだべ。
見られてたのか、気が付かなかった。
見られてたのか、気が付かなかった。
あー、ひょっとして何か注意されんのかなー。
人間にあんまし慣れさせすぎるといけないとかかなー。
彼の真顔に反応して、ネガティブな方向で思考はめぐる。
けれど次に、お兄さんは照れ臭そうにはにかんで、
けれど次に、お兄さんは照れ臭そうにはにかんで、
「もし良ければその写真、後で僕に送ってくれないかなあ…?」