初版 ぼく語辞典

旅行記

長崎

初めて訪れる街で湧き上がる高揚感が、昔と比べると明らかに薄れている。 ”土地”に対する琴線が、何かしらの意味において変化している。 長崎市。九州は長崎県の県庁所在地。人口41万人弱。面積およそ400㎢。海外の文化が多様に流入したことで、異国情緒の漂…

【随時更新】九州移動記まとめ

2018年9月に、ヒッチハイクで九州をゆらゆらと巡っておりました。 その記録を数記事にわたって書き連ねているので、ここで順序通りにまとめておきます。

福岡

9月7日午後4時に東京を出る。 ぼくはどこまでも計画をたてる能力に欠ける人間であるらしい。肝心なことを忘れていて、九州移動をするためには九州にまずは上陸しなければいけないのだ。果たしていかにして、九州まで行けばよいのだろう? 飛行機をとろうにも…

ヒッチハイクなんてするもんじゃない。【九州移動 前日譚②】

諸事情で、九州を巡ることにした。 www.abb-ism.com 前回『移動』するということはつまり云々……と偉そうに高説を垂らしてしまったので、肝心の移動方法についても少し時間を割いて書こうと思う。

旅ではない、旅行でもない、移動の記録。【九州移動 前日譚】

「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」(松尾芭蕉『奥の細道』) あるいは、 「私は常に思つてゐる。人生は旅である」(若山牧水『独り歌へる』) _____________ 人生はしばしば、旅に喩えられる。 人生は旅行というよりも、旅…

つくばエクスプレス沿線をスケボーで滑ると何が起こるのか。

つくばエクスプレス沿線を完歩してから1年半後。2017年の春。 スケートボードを知人からいただいたぼくは、新しいおもちゃを買ってもらった子供のように無根拠にわくわくしていた。 いてもたってもいられず、板を抱えて外へ飛び出す。気が付けば、再びこの場…

つくばエクスプレス沿線を完歩すると何が起こるのか。(結論)

つくばエクスプレスをご存じだろうか? かくかくしかじかの諸事情によりその沿線を完歩することを目指すぼくは、つくば駅を出発して、秋葉原駅へと向かっていた。 果たして、85kmに及ぶ道のりを歩き終えたとき、一体どんな感情が芽生えるのだろう?

つくばエクスプレス沿線を完歩すると何が起こるのか。(道中)

つくばエクスプレスをご存じだろうか? 秋葉原駅とつくば駅間を結ぶ私鉄であり、現在東京からつくば市へ最速で行ける手段であるとともに、つくば市に唯一通っている鉄道でもある。 ところがこの運賃がなかなか高い。少なくとも我々学生にとっては高い。 つく…

バルセロナ・ピカソ美術館〜美術初心者は簡単に予習をして行こう

バルセロナにある「ピカソ美術館」に行ってきました。 少年・青年期→青の時代→薔薇の時代→キュビズム→晩年と、ピカソの人生における画風の変化を追うことができます。 スペインの芸術といえば、ピカソ抜きには語れません。 その彼の作品を3000点以上収蔵する…

スペイン屈指の人気ミュージアム!ダリ劇場美術館の感想と行き方

20世紀絵画史の巨人の一人、スペイン出身の画家「サルバドゥール・ダリ」。 シュルレアリスムの代表画家で、強い色彩と不思議なモチーフにより、摩訶不思議だけれど調和のある独特の絵の世界を生み出した人物です。 そんな彼の巨大な世界観を具現化したよう…

【留学雑記】ダ・ヴィンチ先生、こんにちは。~「もったいない」小話

サモアのニケさん、こんにちは。 ダヴィド君は今日も真面目。アンクルさんの描く女性はいつも優美。 1月、パリ。ルーヴル美術館にやって来た。 ミュージアムはいつも、何か新しいことを発見させてくれる。 過去に生きていた多種多様な人間の人生や思想が、様…

【留学雑記】スリに遭った時に助けてくれた、名も知らぬ彼へ。

Labdien~ 1月、パリでスリの被害に遭った。 少し具体的に状況を説明すると、時間はルーヴル閉館直後の18時過ぎ。場所はルーヴル美術館入り口のピラミッド周辺。 原因は完全に僕の油断だ。 日本を出た生活を始めてからおよそ4か月半が経った頃。車の運転にし…